法学部カリキュラム
カリキュラム名 | 担当教員 |
---|---|
刑法Ⅰ(総論) | 鋤本 豊博 |
シラバス(成城大学シラバスシステム 2022.3.27現在のデータより引用。)
2022 |
刑法Ⅰ(総論)
|
|
---|
担当教員 | 実施学期 | 単位数 | 配当 | 曜日・時限 | 教室名 | 授業コード |
---|---|---|---|---|---|---|
鋤本 豊博
(すきもと とよひろ)
|
通年 | 4 | 法1-4 |
月
5
|
321
|
4317 |
※2018年度以前入学者のみ履修可。
|
授業の内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最近の刑法学の問題は,益々複雑・多岐にわたり,注目すべき判例の数も膨大になってきているので,講義内容も詳細なものにならざるを得ない。そのため,初めて刑法学を学ぶ者にとっては,理解の困難さや消化不良を感じることも多いかと思われる。そこで,本講義では,刑法全体を理解する上で必要な体系的基礎知識を伝授することから始め,その後本論的な講義を,分野を限定して行う(本年度は構成要件論・違法論を扱う)ことにしたい。 もっとも,体系的基礎知識を簡潔に説明しようとしても,えてして平板なものになり,かえって理解しにくいことも多々あり得るところである。それ故,議論のあるところはできる限り問題の背景に遡って学理的な検討を行う一方,議論の少ないところはサラッと流すなど,メリハリのある説明を心掛けたいと思う。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
刑法学における基本概念や判例・学説の基本的な考え方を用いて,犯罪現象に対し然るべき分析と評価を論理的に展開できる「体系的な思考回路」の形成を目的とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事前にWebClass上で開示するパワーポイント(Questionとその解答素材等の知識を体系的に記載したもの)に基づく講義形式とし,面接授業で実施する。なお,新型コロナウイルス感染症感染拡大により遠隔授業に切り替える場合は,オンディマンド形式の授業で行う。 授業では,できる限り具体例や判例事案を用いてビジュアル的な説明をすることにより,頭の中で概念をイメージ化したり,身近な問題として理解できるようにするつもりである。しかし,「学びの基本は自学自習にある」ことを心得て戴きたい。予習なくして正確な理解はあり得ないし,復習なくして知識の定着はあり得ないのである。 本講義の終了後,毎回,課題問題に取り組み,自ら理解不足を解消して貰うことを予定しており,強制の契機として,当該講義の終了後ほぼ1週間以内に解答を送信しなければ,平常点を獲得できないという仕組みにしている。 なお,この課題問題の解説はWebClass上で公開するが,各テーマの冒頭に掲げるQuestionについては,講義を聴いたり他の文献等を参考にしながら各自で作成するという「学び」を前提としているので,解答例を掲載することはしない。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の計画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以上のテーマやペースは一応の目安であり,若干の変更・補充もあり得る。なお,未遂・共犯論と罪数論の本論的な講義は,他の刑事系科目で行われる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業時間外の学修(予習・復習等) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
予習の際には,テキストを精読してWebClass上で掲示するQuestionをチェックし,独力で理解できる部分とそうでない部分を意識した状態で講義に臨むこと。 講義終了後の復習として,Questionの解答例を現時点で理解できた限度で作成するとともに,必ず課題問題に取り組み,解答を送信すること。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績評価の基準と方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前期課題問題(30%) 後期課題問題(20%) 後期定期試験(50%) 課題問題を提出期限後に送信しても,評価対象外とするので,くれぐれも注意されたい。 新型コロナウイルスの感染症感染拡大により定期試験が実施されない場合は,オンラインで実施する。詳細は,別途「定期試験案内」をWebClassで告示する。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教科書 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者:島伸一(編) 書籍名:『たのしい刑法Ⅰ総論〔第2版〕』 出版社:弘文堂 発行年:2017 ISBN:9784335356957 価格:¥3,300 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考文献 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者:佐伯仁志・橋爪隆(編) 書籍名:『刑法判例百選I総論[第8版]』 出版社:有斐閣 発行年:2020 ISBN:9784641115507 価格:¥2,300 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修者への要望 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講義内容に関する具体的な質問(どこがどのように分からないのかを示した質問)は,随時受け付けている。WebClassを積極的に活用されたい。なお,その他学習方法も含めて詳細は第1回目のガイダンスで説明するが,それまでに必ず各自でテキストと六法を購入し,毎回持参すること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教員との連絡・相談方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
相談可能場所:教員研究室又はZoom 相談可能時間:オフィスアワーないし個別に合意した時間 必ず事前にWebClassを介して連絡し,予約すること。 |