教員推薦図書
法学部では、学生の皆さんへ各教員からお勧めの一冊を紹介していきたいと思います。
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推薦図書 名 | 推薦人氏名 |
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池田 雅則(民法) |
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指宿 信(刑事訴訟法) |
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川端 倖司(行政法) |
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桑原 康行(国際取引法・国際私法) |
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町村 泰貴(民事訴訟法) |
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村上 裕章(行政法) |
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山田 剛志(商法) |
フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一(訳)『テロ』(東京創元社、2016) |
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人の命を奪った者は犯罪者であり、人の命を救った者は英雄である。では、人の命を救うために他の人の命を奪った場合は・・・。 |
今村核(著)『冤罪と裁判 (講談社現代新書) 』(講談社、2012) |
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著者は有罪率99、9%と言われる日本の刑事裁判で14件もの無罪判決を勝ち取っている。「冤罪弁護士」と呼ばれることもある。ドラマ「イノセンス」(坂口健太郎主演、日本テレビ、2019年放送)のモデルともなった人物だ。本書では、自身が弁護した事件も含めて15のケースを手掛かりにして、やってもいない罪について責任を問われる「冤罪」が起きるメカニズムが明らかにされる。成人年齢が引き下げられ、裁判員裁判に18歳から参加する可能性も出てきた。皆さんが判断者として冤罪を生み出すことがないよう、ぜひ本書を通して学んでいただきたい。 |
小野紀明『古典を読む(ヒューマニティーズ)』(岩波書店、2010年) |
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学生の皆さんにとって、古典を読むのはなかなかハードルが高いように感じるかと思います。本書では、タイトルにもあるように、古典を読むという営みの1つのあり方を学ぶことができます。本書を入り口として、「読む」ことを通じて、時間・場所を越えた「他者」と対話し、「自己」と「他者」の地平の融合が果たされる、そんな経験を学生時代にぜひ味わってもらいたいと思います。 |
亀山健吉『フンボルト 文人・政治家・言語学者』 (中公新書、1978年) |
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近代の大学はドイツのベルリン大学に始まるといわれる。そのベルリン大学の創立者が ヴィルヘルム・フォン・フンボルトである。彼は多方面で功績を残したが、教育分野ではフンボルト理念とも呼ばれる彼の教育理念が有名で、その後の高等教育に大きな影響を与えている。言語学分野においても功績を残した彼が言語を学ぶ意義について述べるところも参考となる。 |
江藤祥平・大塚智見・遠藤聡太・粟谷しのぶ・辰野嘉則・田原一樹著『大学生活と法学』(有斐閣、2022) |
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法学部に入学する皆さんは、大学で初めて法律学に触れることになり、あまり馴染みのない商取引や不動産取引を題材にした問題に戸惑ったり、抽象的な「理論」を読まされて具体的なイメージが描けなかったりすることもあるでしょう。そんな、法律学にとっつきにくいという感じを持っている皆さんに、この本はおすすめです。 |
半藤一利『昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー) 文庫』(平凡社、2009年) |
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昭和初年から20年までの日本を描いた名著です。それなりに成熟した国が、あっという間に独裁国家へと転落していく様が、豊富な資料に基づいて、生き生きと描かれています。山本五十六、東条英機、石原莞爾など、登場人物のキャラも際立っています。「歴史の教訓」という言葉がありますが、私たちは本書から多くを学ぶことができるように思います。続編「昭和史 戦後篇」もあります。 |
日本経済新聞社編『働くということ』(日本経済新聞出版、2004年) |
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少し古いですが、就活前に是非お読みください。大卒者のうち、3年以内に3割が離職し、職に就かない「無業」の割合が20%を超すなど、仕事を巡る意識は大きく変化しています。 |