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法学部カリキュラム

カリキュラム名 担当教員
国際政治史 田嶋 信雄
シラバス(成城大学シラバスシステム 2022.3.27現在のデータより引用。)
2022
国際政治史

20世紀の東アジア国際政治史


担当教員 実施学期 単位数 配当 曜日・時限 教室名 授業コード
田嶋 信雄 (たじま のぶお)
通年 4 法2-4 火 1
731
4383

授業の内容
 20世紀東アジアの国際政治の歴史を講述する。
 その際,特に留意したいポイントは以下の通りである。
(1)東アジア国際政治を考察する際,ヨーロッパ(とりわけドイツとロシア)という要因を重視する。
(2)分析の対象を国家のみに限定せず,政治家・官僚・軍人のレヴェルにまで拡大する。
(3)国際政治における「情報」の流通過程に留意する。
(4)歴史的過去への生き生きしたイメージを涵養するよう努める。
到達目標
 履修者は,現在の国際政治の基礎をなす20世紀,とりわけ戦間期・第二次世界大戦期の国際政治の歴史について,基本的な流れを説明できるようになるとともに,国際政治の歴史について多様な見方が存在することを理解し,かつ自らの見解を表現できるようになる。
授業の方法
 講義形式とし,対面授業でおこなう(なお,新型コロナウイルス感染拡大により遠隔授業に切り替える場合は,オンデマンド形式にておこなう)。パワーポイントを多用し,視覚的にも楽しめる授業を目指したい。
 毎回,ミニテストとリアクションペーパーの提出を求める。次回の授業の冒頭に前回ミニテストの解答を開設し,リアクションペーパーへのコメントをおこなう。
授業の計画
1. 第01講 授業の方法および内容に関するガイダンス
2. 第02講 19世紀後半の東アジア国際関係と日清戦争
3. 第03講 日露戦争をめぐる国際関係
4. 第04講 日露戦争から第一次世界大戦へ
5. 第05講 第一次世界大戦と日独関係
6. 第06講 ロシア革命とソヴィエト連邦の国際関係
7. 第07講 ヴェルサイユ=ワシントン体制の成立と展開
8. 第08講 満洲事変までの中国情勢
9. 第09講 関東軍と満洲事変
10. 第10講 満洲事変と国際関係
11. 第11講 ナチスの台頭
12. 第12講 日本陸軍のユーラシア諜報・謀略構想とドイツ国防省の中国支援
13. 第13講 2・26事件と西安事件
14. 第14講 日独防共協定・日独「満」航空協定・日独謀略協定の成立
15. 第15講 日中戦争の勃発
16. 第16講 ドイツ外交の転換と東アジア
17. 第17講 ユーラシア諜報・謀略構想の顛末
18. 第18講 ノモンハン事件と「日独伊ソ四国同盟」構想
19. 第19講 独ソ不可侵条約の締結と第二次世界大戦の勃発
20. 第20講 第二次世界大戦とドイツの戦略(1)
21. 第21講 第二次世界大戦とドイツの戦略(2)
22. 第22講 第二次世界大戦とドイツの戦略(3)
23. 第23講 北欧における日本の諜報活動と杉原千畝
24. 第24講 ゾルゲ事件と国際政治(1)
25. 第25講 ゾルゲ事件と国際政治(2)
26. 第26講 日本の真珠湾攻撃とドイツの対米開戦
27. 第27講 「人種的絶滅戦争」と「ヒトラー暗殺計画」
28. 第28講 ヨーロッパにおける日本の諜報活動と和平工作
29. 第29講 連合国の戦争目的政策
30. 第30講 「幻の同盟国」ソ連に頼り続けた日本
授業時間外の学修(予習・復習等)
 授業のパワーポイントを事前に法学部オリジナルサイトにアップするので,あらかじめ授業の概要を把握して出席すること。授業は連続した内容なので,授業終了後,次回までに前回授業の内容を復習しておくこと。
 想定学修時間:1回の授業につき,予習1時間・復習1時間程度。 
成績評価の基準と方法
授業への積極性(20%) 学年末試験の成績(50%) ミニテストの成績(30%)

新型コロナウイルス感染症感染拡大により定期試験が中止となった場合は,次の基準で成績評価をおこなう。授業への積極性(40%),ミニテストの成績(60%)
教科書
 著者:田嶋信雄 書籍名:『日本陸軍の対ソ謀略 ――日独防共協定とユーラシア政策』 出版社:吉川弘文館 発行年:2017 ISBN:978-4-642-08315-7 価格:¥3,080
参考文献
 参考文献はとくに指定しない。必要な場合,資料として配付する。
履修者への要望
規則正しい学習を心がけること。
教員との連絡・相談方法
 メールアドレス1:tajima[at]seijo.ac.jp
 ※ [at]は@に置き換える。

相談があれば随時メール(ないし zoom)で応じる。
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