法学部カリキュラム
カリキュラム名 | 担当教員 |
---|---|
基礎演習A | 西土 彰一郎 |
シラバス(成城大学シラバスシステム 2022.3.27現在のデータより引用。)
2022 |
基礎演習A
|
自由主義・民主主義・議会主義
―ケルゼンとシュミットを読む― |
---|
担当教員 | 実施学期 | 単位数 | 配当 | 曜日・時限 | 教室名 | 授業コード |
---|---|---|---|---|---|---|
西土 彰一郎
(にしど しょういちろう)
|
前期 | 2 | 法2 |
月
2
|
53L
|
4862 |
|
授業の内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
近年,議会制民主主義とは何かを改めて考えさせる事件が相次いでいる。この基礎演習では,議会制民主主義を深く考えていくためのよすがとして,異なるアプローチから議会主義について論じた古典を読み解こうと思う。不安定なワイマール体制に向き合った二人の憲法研究者,ケルゼンとシュミットの議会制論である。 ケルゼンは「相対的真理・相対的価値のみが人間的認識にとって到達可能なもの」であるとの立場に依拠して,自由・民主主義・議会主義の連関を強調する。これに対してシュミットは,自由主義と民主主義を腑分けしたうえで,議会主義の精神史的基礎は民主主義ではなく自由主義にあると喝破する。現代からすると古びた論点もあるが,議会主義を論ずるうえで避けては通れないケルゼンとシュミットの著作をじっくり読むことにより,現在の日本を取り巻く憲法問題を考えるための思考枠組みを提供できればと思う。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修者は,憲法学の基礎概念である自由主義,民主主義,議会主義を深く理解することができる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
まず受講生の一人ないし二人が教科書の担当箇所を報告する(報告者等は,第1回のガイダンスで決定する)。それ以外の受講生は事前に教科書を熟読のうえ,A4用紙にワープロ書きで質問等をまとめ,遅くとも1週間前に,報告者に提出する。報告者は論点を整理しつつ,この質問にも答える。それを受けて,皆で議論する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の計画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業時間外の学修(予習・復習等) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
報告者は担当箇所を熟読しておくことはもちろん,他の受講者も事前に教科書を熟読のうえ,質問事項をまとめておくことが求められる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績評価の基準と方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
演習への参加度で評価する(100%) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
教科書 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者:ハンス・ケルゼン[長尾龍一・植田俊太郎訳] 書籍名:『民主主義の本質と価値』 出版社:岩波文庫 発行年:2014 著者:カール・シュミット[樋口陽一訳] 書籍名:『現代議会主義の精神史的状況』 出版社:岩波文庫 発行年:2015 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考文献 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修者への要望 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||
教員との連絡・相談方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
メールアドレス1:nishido[at]seijo.ac.jp ※ [at]は@に置き換える。 |