学部長の話

法学部教授 鋤本 豊博

 成城大学法学部は、1977年の創設以来、「法的なものの見方・考え方を身につけ、深い理解力、確かな判断力、そして豊かな想像力を持った人材を育成すること」を使命として参りました。また、学部創立30周年の2007年度からは、“Back to the Basics”戦略に基づき、「基礎から応用への段階的学習」を意識したカリキュラムを実施しています。すなわち、1・2年次には憲法・民法・刑法の基本科目を集中して学び、3・4年次には、4つのコース制(法曹コース、企業と法コース、公共政策コース、国際社会と法コース)を導入して、学生自身の問題関心と将来計画を見据えた学びを可能にする一方、4年間を通じて行われる少人数ゼミナール(基本書演習⇒基礎演習⇒必修専門演習⇒選択専門演習)がこれらの原動力となるというシステムを稼動させております。

 2017年、成城学園は創立100周年を迎えます。学園では、建学の精神に立ち返り、現代社会の新たな要請に応じる教育改革を進める「成城学園第2世紀プラン」を策定しましたが、成城大学法学部もこれを受け、「実のあるリーガル・マインドを養う」という理念のもと、4つの基本戦術を展開することになりました。

 ここにいう「リーガル・マインド」とは、社会に生起する様々なトラブルに対し、その問題の核心を的確に捉え、解決に向けた選択肢を複数考案したうえで、現状に最も適った肢の論拠を説得的に主張し、合意に至らせる能力のことです。この能力を習得してもらうため、これからの成城法学教育では、まず第一に、伝統的な少人数教育をさらに徹底します。授業における情報通信技術(ICT)の活用等により個別指導を強化していこうというわけです。第二に、科目の特性に応じたカリキュラムを実現します。語学、法律学、政治学を問わず、各科目の特性に応じた科目設定と内容、及び教員のFD能力の進展に努め、学びやすさを追求した授業を目指します。第三は、外国語教育をより重視することです。グローバル社会を生き抜くための道具として語学能力が求められていますが、納得してもらえるだけの多様な語学と学習の場は既に用意されています。そして、第四に、学習意欲の喚起とキャリア支援の充実。物事にはすべて段階があります。最初のハードルは、ほんの少しの努力で達成できるように低く設定し、徐々に高くしていくといった「努力継続システム」の構築が、各段階における手厚い支援とともに必要となります。ハードルとしては、法学検定試験や各種国家資格試験が適しています。

 受験生の皆さん。ともに大いに学びましょう。第二の誕生(ジャン=ジャック・ルソーの「われわれは二度生まれる。一度目は生存するために。二度目は生きるために。」という言葉より)を迎えた皆さんが、本学部で多くの感動と経験を積み重ね、4年後に「できる人間」となって社会に羽ばたいて行く姿を目にすること、これこそが我々にとって最大の使命であり、同時にこの上ない喜びであります。

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